カウンセラーの神原久美子は,患者の少年加藤信二から恐るべき事実を知らされた。「山伏のような男を轢き殺してから,俺は能除太子の生まれ変わりだという怨霊にとりつかれている」というのだ。その夜,久美子は不倫相手の弘の車で帰宅中,なんと信二を轢いてしまう。信二は「の,能除太子」と呟きながら,息をひきとった。これも怨霊の呪いなのか? 人間の孤独と不安を描くホラーサスペンスの傑作長編。
- SF・ホラー・ファンタジー
- 文庫判
- 240P
- 489456-735-0
カウンセラーの神原久美子は,患者の少年加藤信二から恐るべき事実を知らされた。「山伏のような男を轢き殺してから,俺は能除太子の生まれ変わりだという怨霊にとりつかれている」というのだ。その夜,久美子は不倫相手の弘の車で帰宅中,なんと信二を轢いてしまう。信二は「の,能除太子」と呟きながら,息をひきとった。これも怨霊の呪いなのか? 人間の孤独と不安を描くホラーサスペンスの傑作長編。