仰木美沙、三十一歳。ひとり暮らし、恋人なし。職業、探偵。従兄の正二が事業に失敗し、多額の借金を抱えて失踪した。残された子供の速人を、親類は誰も引き取ろうとしない。美沙は、幼くして亡くした弟へ自責の念から、速人を預かることに。だが、正二の抱えたトラブルにより、美沙と速人には、暴力団の執拗な脅迫が待ち受けていた。やがて、美沙の身辺にも危機が迫り、彼女の胸に何かが目覚めようとしていた。生き延びるために、人は変わることができるのか?気鋭による感動の書き下ろし長篇サスペンス。
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 新書判
- 256P
- 489456-246-4