天才サックス奏者、矢代俊一の前に、16年ぶりに姿をあらわしたやくざの滝川。やくざの大貸であり、鬼のように恐れられていた滝川は、当時、夢と野望を持ちながら場末のキャバレーバンドマンをしていた、俊一のサックスに心を揺さぶられ、そして、やくざの抗争に巻き込まれて指をきりおとされそうになった俊一を救った男でもあった。−あれから十六年。年老いた滝川の姿が、俊一を甘く切ない追憶の彼方へと誘う・・・。渾身の書き下ろしで贈る、名作「キャバレー」待望の続篇、ついに登場!
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 新書判
- 384P
- 489456-264-2