丹後舞鶴の健康器具会社社長の一人娘・仙頭千紘は、ある日、見知らぬ女性から、父親の会社が出したという秘書募集広告を手渡された。そこには、『二十九才で身寄りがなく、血液型がB型』という奇妙な文面が書かれていた。そのことで千紘が父親への不信感を募らせていた矢先、父の昌博が何者かに殺害されてしまう。さらに、莫大な遺産相続で父の再婚相手と名乗る女性が現れ……。捜査が混乱する中で、千紘は、日本唯一の警察庁広域捜査官・宮之原警部と出会い、自らの出生の秘密を暴くことになる事件に立ち向かっていく−。待望の書き下ろし長篇。
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 新書判
- 248P
- 489456-235-9