都内のホテルで大手食品メーカーに勤める女性の絞殺死体が発見された。被害者の向井紅美子は、フレーバリストと呼ばれる食品香料の研究者で、第一発見者となった友人の近石朋恵とともに札幌で香道を受講していた。現場には、紅美子が遺したと思われる<6333>の謎の文字。さらに、彼女の名前を騙ってホテルを利用していた不審な美女が浮かび上がる。事件に巻き込まれた朋恵は、日本唯一の警察庁広域捜査官・宮之原警部に捜査を依頼し、札幌―東京を結ぶ連続殺人の真相に迫るが……。司法の闇を抉る渾身の書き下ろし長篇。
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 新書判
- 232P
- 489456-240-5