沖田総司は、自分の家や育っている環境が他の子供たちとは違っていることのみならず、なによりも自分自身が他人と違っていることをいつしか意識するようになっていた。顔立ちや身体つき、すきとおるような白い肌。だが彼の異質さは見かけだけのことではなかった。−人間以外の動物や虫や草木と会話をし、時空間を自由に移動できる能力−をもっていたのだ。夢の中の世界でのもう一人の自分と、自分を殺そうとする邪悪な意志やさまざまな化け物たち、そして現実世界での異変……。いまなにかが起ころうとしている。『グイン・サーガ』『魔界水滸伝』に続き、壮大なスケールで贈る一大叙事詩、いよいよ刊行開始!
- SF・ホラー・ファンタジー
- 新書判
- 216P
- 489456-203-0