「私にとって、これはまさに大魔術としかいえません」アイデア商品「省エネ装置」を開発して、戦後莫大な富を得た沖縄出身の起業家慶良間盛昇は、隠していた富のすべてを忽然と失ってしまう。巧妙な株操作で隠蔽の大舞台をはった、山叶証券営業部長布目昭栄の手もすり抜けて。五百億円もの大金は、どのようにして、誰の手に渡ってしまったのか?金融業界の黒いパイプを、滑稽なまでに懸命に作りあげてきた男たちのサバイバルゲームを描く、渾身の書き下ろし!
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 新書判
- 256P
- 489456-231-6