はじめて打ちあけるが、私、山田風太郎はすでに死んでいる。死因は泥酔による階段からの転落で、三日ばかり脳死状態にあったのち息をひきとった。私はいまこれを書いているのである。死後の世界で。どうしてこういうことができるのか、まず、説明しておこう。
- 娯楽・趣味・文化・実用
- 文庫判上製
- 224P
- 489456-092-5
はじめて打ちあけるが、私、山田風太郎はすでに死んでいる。死因は泥酔による階段からの転落で、三日ばかり脳死状態にあったのち息をひきとった。私はいまこれを書いているのである。死後の世界で。どうしてこういうことができるのか、まず、説明しておこう。