"俺は命をかけとおんのや"壮絶な人生を生きる男の夢。 在日韓国人として生を享け、成人するまでに「四人の父」と「四人の母」のもとを漂流した。 親からの虐待は日常茶飯事。中学時代からグレ始め、成人後は建設、不動産、サラ金・・・・・・など、自ら経営者となり次々と事業を起こした。生き抜くためなら、なんでもやった。 ヤクザとの抗争も絶えなかった。そして平成12年、白血病ウイルスの一種の保有者であることがわかった。 壮絶な人生の果てに、私は「生きる場所」に巡り会えた。それが「新宿救護センター」という名の駆けこみ寺であった。 私は生まれて初めて、人を信じられる人間になれたのかもしれない。
- エッセイ・対談・座談
- 四六判並製
- 272P
- 47584-1010-0