時あたかも大東亜戦争を目前にしたある日、一高で発生した奇怪な人間消失事件──本館正面にそびえる時計台の中から一人の学生が忽然と姿を消したのだ。事件前日に彼を訪ねた一人の女と、一高生に扮した偽学生の影が見え隠れする中、事件は悲劇的な展開を見せはじめる……。暗い時代を背景に、名探偵・神津恭介の若き日を描いた表題作とその続篇にあたる『輓歌』、二つの本格ミステリーを収録した一冊。(解説・小森健太朗)
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 320P
- 489456-807-1
時あたかも大東亜戦争を目前にしたある日、一高で発生した奇怪な人間消失事件──本館正面にそびえる時計台の中から一人の学生が忽然と姿を消したのだ。事件前日に彼を訪ねた一人の女と、一高生に扮した偽学生の影が見え隠れする中、事件は悲劇的な展開を見せはじめる……。暗い時代を背景に、名探偵・神津恭介の若き日を描いた表題作とその続篇にあたる『輓歌』、二つの本格ミステリーを収録した一冊。(解説・小森健太朗)