博多発東京行きひかり116号で、トレンチコートの男が胸部を鋭利な刃物で刺された。被害者は所持品より、五宝商事社長検見川幹朗と判明した。捜査本部は、検見川が博多のホステス副島美代と親しく交際していたことを突き止める。事件当日彼女は、ひかり116号より四十四分遅れのひかり4号で東京へ向かっていた……。はたして時刻表にトリックがあるのか! 機械文明の便利さのかげで、崩壊していく家庭の姿をも見据えたトラベルミステリーの最高傑作。
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 280P
- 489456-322-3