高村家のお抱え運転手・浜田五郎はある日、近所の銭湯の主人から、自分の右肩にある大きな痣が“嘆き鳥”と呼ばれることを教えられる。――嘆き鳥、それは壇ノ浦の合戦に敗れた平の時忠を能登の配所へ導いたという鳥の名であった。以来時忠の財宝のありかを示す地図として、嘆き鳥の痣が人の肌に伝えられてきたというのだ。五郎とその恋人・敏子との奇妙な愛情を軸に宝探しが始まるのだったが……。傑作伝奇ロマン。
- SF・ホラー・ファンタジー
- 文庫判
- 288P
- 489456-375-4
高村家のお抱え運転手・浜田五郎はある日、近所の銭湯の主人から、自分の右肩にある大きな痣が“嘆き鳥”と呼ばれることを教えられる。――嘆き鳥、それは壇ノ浦の合戦に敗れた平の時忠を能登の配所へ導いたという鳥の名であった。以来時忠の財宝のありかを示す地図として、嘆き鳥の痣が人の肌に伝えられてきたというのだ。五郎とその恋人・敏子との奇妙な愛情を軸に宝探しが始まるのだったが……。傑作伝奇ロマン。