「──の音を聞くと、何かがおこるんだって」恋人もいなければ、親友と呼べる人間もいない“私”の耳に偶然届いた言葉。たわいのない噂話を耳にしたその日、私は〈彼〉の声を聴いた。私が待ち望んでいた〈彼〉。誰にも聞こえない、私だけに聴こえる〈彼〉の声。彼の声だけを聴きたい、その一心から、私はあらゆる音を排除していく──(『ベルの音が』)。新鋭女流作家が綴る、切なく心を凍らす書き下ろし連作ホラー。
- SF・ホラー・ファンタジー
- 文庫判
- 304P
- 489456-799-7
「──の音を聞くと、何かがおこるんだって」恋人もいなければ、親友と呼べる人間もいない“私”の耳に偶然届いた言葉。たわいのない噂話を耳にしたその日、私は〈彼〉の声を聴いた。私が待ち望んでいた〈彼〉。誰にも聞こえない、私だけに聴こえる〈彼〉の声。彼の声だけを聴きたい、その一心から、私はあらゆる音を排除していく──(『ベルの音が』)。新鋭女流作家が綴る、切なく心を凍らす書き下ろし連作ホラー。