それが好奇心からであろうと、義憤からであろうと、人の心を捉えて放さない犯罪というものが確かにある。善悪を超えて、人間の生を鮮やかに描きだしてしまう犯罪が。豊田商事事件、グリコ森永事件、オウム神仙の会・・・。九〇年代を予感させる事件の胎動が始まった頃、「犯罪を通して、そのことによってのみ初めて見えてくる社会のギリギリの極相」をめざし、ひたすら現場へと足を運んだ著者が見た犯罪の原風景を、見事に描きだした犯罪評論の傑作!
- エッセイ・対談・座談
- 文庫判
- 360P
- 489456-423-8
それが好奇心からであろうと、義憤からであろうと、人の心を捉えて放さない犯罪というものが確かにある。善悪を超えて、人間の生を鮮やかに描きだしてしまう犯罪が。豊田商事事件、グリコ森永事件、オウム神仙の会・・・。九〇年代を予感させる事件の胎動が始まった頃、「犯罪を通して、そのことによってのみ初めて見えてくる社会のギリギリの極相」をめざし、ひたすら現場へと足を運んだ著者が見た犯罪の原風景を、見事に描きだした犯罪評論の傑作!