「頭陀袋の中には托鉢でえた三升の米があり、囲炉裏のそばには一たばの燃し木がある。米と燃し木、この外に何が要ろうか。名誉や利益など、自分の関わり知ったことではない」―という良寛に、自分が生きる上での身を律する理想的モデルを見出した著者が、良寛の行状を記した『良寛禅師奇話』を元に、良寛の世界を真摯に語る、画期的な一書。 (解説・中野孝次)
「頭陀袋の中には托鉢でえた三升の米があり、囲炉裏のそばには一たばの燃し木がある。米と燃し木、この外に何が要ろうか。名誉や利益など、自分の関わり知ったことではない」―という良寛に、自分が生きる上での身を律する理想的モデルを見出した著者が、良寛の行状を記した『良寛禅師奇話』を元に、良寛の世界を真摯に語る、画期的な一書。 (解説・中野孝次)