東京競馬場の駐車場で一台のロールスロイスが炎上、その中から死に化粧を施された異様な男の死体が発見される。男は西洋骨董店「四匹の猫<カトレ・ガッツ>」のオーナー・阿澄林成。事件を追う府中署刑事・夏苅真左の前に現れたのは、若き日のピカソが描いたと思わしき一枚の絵だった! スペインへ飛んだ夏苅は、ピカソの“青の時代”の秘話に触れ、事件の核心へと迫るのだが……。国際色豊かに描く、壮大なサスペンス・ミステリー長篇。 (解説・細谷正充)
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 384P
- 489456-623-0