桐島尚紀は、恋人玲美との結婚を翌月に控えたある日、交通事故に遭い、右腕右足骨折の重傷を負って渋谷ホスピタルに入院した。病室番号は109。ある夜更け、尚紀はベッドの傍らに忽然と現れた謎の原色ナースに驚かされれう。その名は「あじゃ」。彼女は人よりも三十日先を生きていると語り、たったいま尚紀が死ぬのを見てきたところ、と言う。つまり、彼の命は残り三十日。突然のカウントダウンに混乱する尚紀が迎える結末に、あなたは泣いてしまうかもしれない……。
- SF・ホラー・ファンタジー
- 文庫判
- 224P
- 489456-889-6