『東京・渋谷で女子短大生がホテルで絞殺された。容疑者は、長身の若い男』−田賀倉健助と菅原文五郎はそのニュースに驚愕した。二人は前日、彼女が中年男と連れ立ってホテルに入るのを目撃していたのだ。だが、真実を打ち明けようと、警察に向かった彼らを待ち受けていたのは、《副署長》と呼ばれるその中年男自身だった。一方、犯人の顔を知る被害者の友人・小林朝美にも暴力団の魔手が−。警察権力と暴力団を敵にまわした三人が一同に会し、起死回生の裏芝居で立ち向かう、傑作長篇。
- 冒険・アクション・ハードボイルド
- 文庫判
- 352P
- 489456-548-X