「日出ずるところの天子、日没するところの天子に書を致す」――大業三年(六〇七)、遣隋使として隋国皇帝・煬帝に謁見した小野妹子は我が目を疑った。中国を支配し絶対的勢力を誇る王に対し、このような物言いで国書を送るとは。日本中火の海にされても文句は言えないではないか。こんなことをしたのは、あいつ、厩戸皇子すなわち聖徳太子だ。一体どういうつもりなのか?……大帝国の長として権勢並ぶ者なき煬帝に、聖徳太子が戦いを挑む! 第二回小松左京賞受賞作家が新たな視点で描く激動のハイパー歴史アクション、書き下ろしで堂々登場!
- SF・ホラー・ファンタジー
- 新書判
- 288P
- 47584-2033-5