「一片の骨もありやせん。役場でもろうた木箱の中は、半紙一枚だけじゃ。(略)死んだ場所もわからんでどうして息子が死んだと思えるじゃろか」――沖縄への特攻に出撃した翌日、昭和二十年四月七日十四時二十三分、戦艦「大和」米航空機部隊の攻撃により沈没。死者三〇〇〇余名。東シナ海の海底に散る……壮絶な「大和」の最期と生存者、遺族の戦後を描き切り、日本人とは何かを問う、戦後ノンフィクションの金字塔。(解説・富岡幸一郎)
- 戦記・歴史ノンフィクション
- 文庫判
- 400P
- 47584-3125-6
「一片の骨もありやせん。役場でもろうた木箱の中は、半紙一枚だけじゃ。(略)死んだ場所もわからんでどうして息子が死んだと思えるじゃろか」――沖縄への特攻に出撃した翌日、昭和二十年四月七日十四時二十三分、戦艦「大和」米航空機部隊の攻撃により沈没。死者三〇〇〇余名。東シナ海の海底に散る……壮絶な「大和」の最期と生存者、遺族の戦後を描き切り、日本人とは何かを問う、戦後ノンフィクションの金字塔。(解説・富岡幸一郎)