新宿歌舞伎町の周辺のビルを倒壊させて一大要塞化し、日本から独立すると宣言した竜とその仲間たち。一緒に理想の国を創りませんか、という竜の呼びかけに数十万の人々が呼応し、新宿歌舞伎町に集まってきたとき、事件はまったく別の様相を呈してくる。独立という言葉が重大な意味を持ちはじめ、そしてそこは政府にとって、もっとも危険な場所になったのだ。四百五十人が守る歌舞伎城を壊滅させるべく、五万の警察が猛然と攻撃を始めたとき、政府もまた自衛隊の治安出動を決定する。どうなる、竜とその仲間たち。名も無き男たちの、まさに超弩級の伝説は、最大のクライマックスと、壮絶なラストを迎える。
- 冒険・アクション・ハードボイルド
- 新書判
- 272P
- 47584-2040-8