東海道の宿場町・藤沢に生まれた鯰次郎。人並み外れた体力と頭脳をもつ彼は、生まれ故郷で家族のために働き続け、二十歳になったとき江戸を目指した。時を同じくして元禄十四年、江戸城内での刃傷事件が伝わってきた。赤穂の藩主・浅野長矩が吉良上野介を斬りつけ即日切腹させられたというものだった。決められた運命のなかで踊らされるように、鯰次郎は赤穂と吉良の狭間でもがいていくことになるのだが……元禄を舞台に一人の無頼漢の運命を描ききる、書き下ろし時代小説の傑作!
東海道の宿場町・藤沢に生まれた鯰次郎。人並み外れた体力と頭脳をもつ彼は、生まれ故郷で家族のために働き続け、二十歳になったとき江戸を目指した。時を同じくして元禄十四年、江戸城内での刃傷事件が伝わってきた。赤穂の藩主・浅野長矩が吉良上野介を斬りつけ即日切腹させられたというものだった。決められた運命のなかで踊らされるように、鯰次郎は赤穂と吉良の狭間でもがいていくことになるのだが……元禄を舞台に一人の無頼漢の運命を描ききる、書き下ろし時代小説の傑作!