自分の不幸な生い立ちを描いた作品で、文学新人賞をとった里見清乃。弟と二人きりで生きてきた清乃は、小さい頃から電話が苦手だった。こちらの都合などおかまいなしにかかってくる無神経な電話というものが――。ある日、かかってきた電話を不倫相手と間違えたときから、得体のしれぬものからの無言電話と弟に対する脅迫の手紙が始まった。清乃は、自分に好意を寄せてくれる担当編集者の正崎に相談するのだが・・・・・・。迫真のリアリティで描く、心理ホラー小説の傑作!
- SF・ホラー・ファンタジー
- 文庫判
- 272P
- 47584-3242-2