柘植新三郎が居候する富美豊の屋敷に、若い娘が三味線の弟子入りにやってきた。名を多恵といい数えで十八歳。甲州から行儀見習いに来ているのだという。そんなある日、何者かに襲われている多恵を新三郎が助けた。そのとき多恵は自分をみるなり「柘植様」といったのである。以前から自分を知っていたとしか思えない反応に新三郎は不審な思いを抱く。娘の狙いは何なのか?二十歳にして武芸十八般に目録を得た貧乏御家人の三男坊、新三郎の活躍を描く、待望の書き下ろしシリーズ第二弾!
柘植新三郎が居候する富美豊の屋敷に、若い娘が三味線の弟子入りにやってきた。名を多恵といい数えで十八歳。甲州から行儀見習いに来ているのだという。そんなある日、何者かに襲われている多恵を新三郎が助けた。そのとき多恵は自分をみるなり「柘植様」といったのである。以前から自分を知っていたとしか思えない反応に新三郎は不審な思いを抱く。娘の狙いは何なのか?二十歳にして武芸十八般に目録を得た貧乏御家人の三男坊、新三郎の活躍を描く、待望の書き下ろしシリーズ第二弾!