神隠しにあった傘問屋「田丸屋」の娘が半年ぶりに戻ってきた。佐平次たちが、 その娘のおつるに話を聞くが、自身が行方不明になっていたことが全くわからな いという。一方、さざ波の権兵衛という盗人が、「加賀屋」という紙問屋に狙い をつけ、計画を練っていた。権兵衛の妾である、おせんの母親お節は、昔、「加 賀屋」に奉公していたのだが、当主と契りを結んだのを大旦那に見つかり、やめ させられたという過去があった。権兵衛にとってはおせん、お節の復讐の為でも あったのだ……。三人で一人前の佐平次たちの活躍を描く好評シリーズ第七弾!