元毎読新聞の記者・藤中太郎は、自らが辞める原因となった次期総裁候補・鏑木 が利権を貪る地方都市に再就職した。就職先は気骨ある社長の武富に社員はもう 一人という零細紙だが、藤中は使命感に燃え、敢然と鏑木の金権構造にメスを入 れた。そんな藤中に、度重なる妨害工作が襲い、ついには殺人事件が……。しか し、社長の一人娘・淳子と交わした約束を守るためにも、藤中は戦い続ける! ジャーナリズムの良心、社会的責任を鋭く問う、森村ミステリーの傑作長篇。 (解説・成田守正)
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 264P
- 978-4-75843290-0