“先生と過ごした京都のホテルでの一夜は、私にとって生涯忘れられない人生の 宝石となりました” 社会派の中堅作家・北村直樹は、前田映子という見知らぬ 女性から、全く身に覚えのない手紙を受け取った。どうやら北村直樹を騙る男が、 女性に対して詐欺行為を繰り返しているらしい。「誰かに恨みを買っているのか ?」考えた末、思い当たった男性・脇野弘を訪ねた直後、脇野が殺され、北村に 嫌疑がかかってしまう……牛尾・棟居両刑事が活躍する長篇ミステリーの傑作。 (解説 大野由美子)
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 224P
- 978-4-75843319-8