「手柄を立て、伊賀者の地位を上げられるような大戦がなくなってから久しい。我ら伊賀者は子々孫々まで三十俵三人扶持で我慢するしかない・・・・・・」一人の伊賀者が貧困の末に病に果てたことをきっかけに、明屋敷番の有志たちが決起した。財の有り余っている大名家や旗本家から金子を盗みだし、それを伊賀者に分け与えるというものだった。当初、順調にいっていた盗みだったが、ある晩に、人を殺めてしまう。鷲津軍兵衛率いる北町奉行所と忍びを極めた伊賀者たちとの苛烈なる闘いが始まる・・・・・・。書き下ろしで贈る大好評シリーズ、第七弾。