天才役者ながら、身分を偽って同心稼業を続けている千代丸は、行方不明になった主人を探して水戸からやって来た男・末吉を賊から助ける。主人の速水辰三郎は、水戸家の上屋敷へ働きに出たと思ったら、姿を消してしまったのだという。金の匂いを嗅ぎつけた親方・勘太郎は、水戸家を強請るために探索を始める。すると當仙寺で行なわれている富くじの裏で、水戸家が陰富(幕府非認可の富くじ)をやって儲けていることが明らかになる。千代丸は、怪しげなお城坊主の河内山宗春とともに、一座の興行に紛れて寺へ忍び込み、水戸家を強請る羽目になるのだが……。巨大な敵が明らかになる、大好評シリーズ第四弾!