生前の悪行のために、地獄に落ちた 陀多。しかし彼のたったひとつの善行を思い出したお釈迦さまは、極楽から救いの糸をたらすが――。表題作「蜘蛛の糸」をはじめ、土を積み、風をはらみ、一気に山を下る憧れのトロッコに乗れた喜びも束の間、日暮れの山道にひとり取り残されてしまった少年の不安を描いた「トロッコ」、色彩感溢れる美しいラストシーンが印象的な「蜜柑」など、一度は読みたい名作短篇七篇を収載。(エッセイ・三浦しをん)
生前の悪行のために、地獄に落ちた 陀多。しかし彼のたったひとつの善行を思い出したお釈迦さまは、極楽から救いの糸をたらすが――。表題作「蜘蛛の糸」をはじめ、土を積み、風をはらみ、一気に山を下る憧れのトロッコに乗れた喜びも束の間、日暮れの山道にひとり取り残されてしまった少年の不安を描いた「トロッコ」、色彩感溢れる美しいラストシーンが印象的な「蜜柑」など、一度は読みたい名作短篇七篇を収載。(エッセイ・三浦しをん)