「おまえのせいで、何もかも台無しだ。俺はこれから自殺する」深夜ラジオ番組にかかってきた、自殺予告の電話。アナウンサーの平松貞夫は自分が名指しされたものの、相手の名前に心当たりがなかった。恨みなのか、それとも単なるいたずらなのか・・・・・・(表題作「深夜にいる」)。他に「道連れ」「水曜日の黙祷」「声の連関」「アドリブはお好き」など、様々な人間たちの郷愁と孤独、運命と不条理を描いた全六篇。珠玉のハードボイルド短篇集。(解説・千街晶之)
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 240P
- 978-4-75843553-6