関ヶ原大戦前夜、太閤秀吉の遺した辞世の歌が、戦国武将たちを動揺と混乱に陥れていた。さらに、秀吉に切腹を命じられたはずの千利休が、阿波に逃れて生きており、辞世の歌の秘密に関わっているとの噂が流れる。徳川家康の密命を帯びた二人の忍び・蒼海と友海は、真相究明のため、阿波へと向うが・・・・・・。戦国武将、モーセイスト派、利休を護る“桐の葉”などの思惑が入り乱れるなか、剣山での闇の戦いが始まろうとしていた――。伝奇暗号ミステリーの傑作、第二弾。
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 368P
- 978-4-75843566-6