凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三は、今では名前を偽り、人目を避けて山奥で暮らしていた。そんなある日、かつての恋人・多恵子の息子である恵太が、〈底レベル廃棄物処理研究施設・えびす〉見学に現れると知った健三は、胸騒ぎを覚える。だが、恵太をひと目見たい一心で施設に向った彼の前に、想像を絶する惨劇が待ち構えていた――。命の危機に晒された恵太と同級生を救うため、健三はすべてを捨てて走り始める。傑作長篇ハードボイルド。
- 冒険・アクション・ハードボイルド
- 文庫判
- 256P
- 978-4-75843573-4