猟に出た二人の紳士が道に迷い、入った山奥の西洋料理店で――表題作「注文の多い料理店」。下手なセロ弾きが、夜ごと現れる動物たちとの交流を通して、やがてセロの名手となって喝采をあびる「セロ弾きのゴーシュ」。どっどどどどうどと大風の吹いた朝、谷川の岸にある小さな小学校に、謎の転校生三郎が風のように現れ、風のように去っていくまでの不思議な十二日間の物語「風の又三郎」。東北の美しい自然のなかで繰り広げられる賢治童話の世界が心に深く響く、代表作三篇を収録。(エッセイ・いしいしんじ)
猟に出た二人の紳士が道に迷い、入った山奥の西洋料理店で――表題作「注文の多い料理店」。下手なセロ弾きが、夜ごと現れる動物たちとの交流を通して、やがてセロの名手となって喝采をあびる「セロ弾きのゴーシュ」。どっどどどどうどと大風の吹いた朝、谷川の岸にある小さな小学校に、謎の転校生三郎が風のように現れ、風のように去っていくまでの不思議な十二日間の物語「風の又三郎」。東北の美しい自然のなかで繰り広げられる賢治童話の世界が心に深く響く、代表作三篇を収録。(エッセイ・いしいしんじ)