自身の本音か否か――ただひたすらに怠けている自分を“いろは”で連ねた、太宰の意外な一面に出会える「懶惰の歌留多」。なにかをはじめると、トカトントンという音が頭に響き、すぐにやる気をなくしてしまう青年の苦悩を描く「トカトントン」。友情と信頼を守ろうと命がけで疾る、永遠の青春小説「走れメロス」。このほか「富獄百景」「黄金風景」の全五篇を収録。様々な題材をそれぞれにふさわしい手法で綴った名作集。(エッセイ・藤谷治)
自身の本音か否か――ただひたすらに怠けている自分を“いろは”で連ねた、太宰の意外な一面に出会える「懶惰の歌留多」。なにかをはじめると、トカトントンという音が頭に響き、すぐにやる気をなくしてしまう青年の苦悩を描く「トカトントン」。友情と信頼を守ろうと命がけで疾る、永遠の青春小説「走れメロス」。このほか「富獄百景」「黄金風景」の全五篇を収録。様々な題材をそれぞれにふさわしい手法で綴った名作集。(エッセイ・藤谷治)