定町廻り同心だった父が捕物中に殺され、その跡を継いで隠密廻り同心となった立原清一郎は妹の美琴と二人暮らし。勝気な美琴は兄の仕事を助けることに喜びを感じる日々を送っていた。そんなある日、美琴は大店で赤子が攫われる事件に遭遇する。なんとか事件は解決するものの、赤子を拐ったのは、〈猫目組〉という女盗賊団の一員だった。女は改心したものの、足抜けが許されなかったことで再び、赤子は危機に見舞われる。さらに兄妹の父の仇が〈猫目組〉と関係があることが分かり……。兄妹の絆が悪を斬る、好評書き下ろしシリーズ第三巻!