〈太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。/次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。〉豊かなイメージを呼び起こすわずか二行の代表作「雪」を収録した第一詩集『測量船』から、『百たびののち』以後の作まで、昭和期を代表する最大の詩人・三好達治が、澄み切った知性と精確な表現で綴った全一三六篇を新仮名遣いで収録。教科書でもおなじみの〈蟻が/蝶の羽をひいて行く/ああ/ヨットのようだ〉(「土」)など、時を超えて、いまなお私たちの心を揺さぶる名詩の世界。文庫オリジナル版。(エッセイ・やなせたかし)
〈太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。/次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。〉豊かなイメージを呼び起こすわずか二行の代表作「雪」を収録した第一詩集『測量船』から、『百たびののち』以後の作まで、昭和期を代表する最大の詩人・三好達治が、澄み切った知性と精確な表現で綴った全一三六篇を新仮名遣いで収録。教科書でもおなじみの〈蟻が/蝶の羽をひいて行く/ああ/ヨットのようだ〉(「土」)など、時を超えて、いまなお私たちの心を揺さぶる名詩の世界。文庫オリジナル版。(エッセイ・やなせたかし)