ある日、遅くまでサービス残業をしていた株式会社塚原ゴムの研究員・下村が、椅子の背もたれに体重をかけ過ぎて後方に倒れてしまった。そのとき、とっさに身を守ろうとして手首をけがしてしまう。その小さな事故が呼び水となり、塚原ゴムに臨検が入ることになった。突然決まった立ち入り検査に、研究総務の小野は大慌て。早急に対応準備を進めるが、その際倉庫で研究所職員の死体を発見してしまう。所内で起きた、変死。小野は過労死を疑われることを恐れ、労働基準監督署の調査員に死体が見つかることを回避するため、ひたすら隠ぺいしようとするのだが……。
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 四六判並製
- 248P
- 978-4-75841213-1