珍種のアリを求めて瀧埜上村仮巣地区を訪れた昆虫学者の山上一郎と妻・和子。医師免許を持つ和子は、医者のいない仮巣地区の人々を健康診断したいと申し出るのだが、必要ないと冷たくあしらわれてしまい、その異様な雰囲気に戸惑っていた。そんなある晩、一郎は住民から絶対に踏み入れてはいけないと言われていた社に向かった。そして、そのまま行方不明に。村に秘められたしきたりが露見するとき、新たな禁断の恋が始まる……。(解説・香山二三郎)
- SF・ホラー・ファンタジー
- 文庫判
- 324P
- 978-4-75843722-6