指名手配犯に逃げ切られることは、全警察官にとって、もっとも恥ずべきこと――だが世の中には、罪を犯しながらも逃げ続け、時効を成立させる者もいる。そんな元指名手配容疑者が、自分を「逃げ切り犯」と称し、潜伏中の軌跡を綴った本をペンネームで出版した。彼を逮捕することはできないが、七倉愛子は犯罪者の行動・心理分析のため「逃げ切り犯」を追うことになって……。見当たり捜査班の面々がそれぞれの能力を最大限に生かして活躍する、書き下ろし警察小説。
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 248P
- 978-4-75843736-3