ある日、遅くまでサービス残業をしていた株式会社塚原ゴムの研究員・下村が、椅子の背もたれに体重をかけ過ぎて後方に倒れ、とっさに身を守ろうとして手首を怪我してしまう。その小さな事故が呼び水となり、塚原ゴムに臨検が入ることになった。突然の立ち入り検査に、研究総務の小野は大慌て。早急に対応準備を進めるが、そんな中、倉庫で研究所職員の変死体を発見。小野は過労死を疑われることを恐れ、ひたすら死体の隠ぺいに務めるのだが……。新感覚会社ミステリー、待望の文庫化!(解説・細谷正充)
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 文庫判
- 272P
- 978-4-75843833-9