日清戦争後の中国。武術と宗教の力を兼ね備えた義和団という集団が、外国勢力を打ち払う大暴動事件を起こしていた。彼らによって北京の列国公使館が包囲攻撃されたことを受け、日本を含む八カ国による連合軍が編成されたが、現地の状況がいまだ見えない。日本特務機関長・佐久間は、元陸軍中尉で様々な間諜仕事をこなしてきた志村一心に、北京へ向かい義和団と清国軍の状況を探るよう命じた。緊迫の敵地の中で、一心は作戦を遂行することができるのか。手に汗にぎるスパイエンターテインメント、シリーズ第二巻。
- 冒険・アクション・ハードボイルド
- 文庫判
- 216P
- 978-4-75843906-0