頭を拳銃で打たれ昏睡状態に陥った相場師・実王寺狂介が、十年に亘る長い眠りからついに覚醒した。その間、欧州ではラスプーチンの後継者・ウスシーロフが、アジアでは日本の闇の支配者・結城次郎が、アメリカでは怪物・ホルムズが、それぞれに世界支配と滅亡を目論み、虎視耽々と軍事力と経済力を強めていた。狂介は、ラスプーチンに洗脳されたヒトラーが掌握したドイツ軍の動きと、そこから全世界へ広がるであろう地獄絵図を予測して、まずはヒトラー制圧の戦術を企むが……。大長編シリーズ、感動の完結巻。(解説・内田俊明)
- 冒険・アクション・ハードボイルド
- 文庫判
- 304P
- 978-4-75843946-6