藩籍を捨て、剣の道だけを究め続ける凄腕の剣士・慎十郎。名のある道場に行っては猛者たちを完膚なきまでに打ち負かしていた。ある日慎十郎は、天下を騒がせる兇悪な盗賊一味“稲妻小僧”の頭目を捕縛した者が放浪癖のある兄・慎九郎だと知る。慎九郎はそのまま姿を消してしまったという。その一方で慎十郎は逃亡した“稲妻小僧”のひとりが引き起こした騒動に遭遇し、前代未聞の事態に巻き込まれることに……。命を賭けて人のために斬る――若き侍の熱き信念と矜持に胸震える、書き下ろし剣豪小説。(解説・末國善己)
藩籍を捨て、剣の道だけを究め続ける凄腕の剣士・慎十郎。名のある道場に行っては猛者たちを完膚なきまでに打ち負かしていた。ある日慎十郎は、天下を騒がせる兇悪な盗賊一味“稲妻小僧”の頭目を捕縛した者が放浪癖のある兄・慎九郎だと知る。慎九郎はそのまま姿を消してしまったという。その一方で慎十郎は逃亡した“稲妻小僧”のひとりが引き起こした騒動に遭遇し、前代未聞の事態に巻き込まれることに……。命を賭けて人のために斬る――若き侍の熱き信念と矜持に胸震える、書き下ろし剣豪小説。(解説・末國善己)