剣が唸り、小太刀が舞う――空腹の我が子への一椀の粥のため、子の命を賭け、真剣での勝負を挑んだ兵法者と、その男を好いてしまった道場主の娘を描いた表題作「子づれ兵法者」、雪の隅田川に剣術道具一式を放り込んで侍の身分とも家とも決別し、根付職人を志す男に惚れた元女掏摸の献身を綴った「装腰綺譚」など、全七篇を収録。自らも剣の達人である筆者が、緊迫した立ち合いの瞬間と人の心の機微を描き切る傑作時代小説短篇集、装いも新たに刊行!
剣が唸り、小太刀が舞う――空腹の我が子への一椀の粥のため、子の命を賭け、真剣での勝負を挑んだ兵法者と、その男を好いてしまった道場主の娘を描いた表題作「子づれ兵法者」、雪の隅田川に剣術道具一式を放り込んで侍の身分とも家とも決別し、根付職人を志す男に惚れた元女掏摸の献身を綴った「装腰綺譚」など、全七篇を収録。自らも剣の達人である筆者が、緊迫した立ち合いの瞬間と人の心の機微を描き切る傑作時代小説短篇集、装いも新たに刊行!