「犬神家の一族」「セーラー服と機関銃」など、活字と映像、音楽とを組み合わせ、書籍と映画を同時に売り出す手法で、出版界や映画界の風雲児として一世を風靡した角川春樹。しかし、その輝かしい光の裏では、深い闇に包まれた壮絶な人生を送っていた。角川書店創業者である父との不和、両親の離婚。二年五ヵ月の刑務所暮らし。そして、弟との確執から角川書店の社長の座を追放される――。ひとりの風雲児が、どのようにして生まれ、挫折し、そこから這い上がったのかを綴った魂の一冊を文庫化。(解説・田郁)
- エッセイ・対談・座談
- 文庫判
- 260P
- 978-4-75844014-1