いまなら大騒ぎになりそうな女性軽視や年齢差別も根強く残っていた一九八〇年代。住みなれた京都を離れ、「ノンフィクション作家になる!」という決意を胸に秘めてインドを旅した水沢菊香は、裸一貫で成田空港に降り立った。住む場所も決まっていない東京で、三十路を目前にした彼女を突き動かしたのは「やってやろうじゃないの」というみなぎる根性。右手にペンを、左手に夢を握りしめて、彼女は走りだす、書き下ろし長篇小説。
いまなら大騒ぎになりそうな女性軽視や年齢差別も根強く残っていた一九八〇年代。住みなれた京都を離れ、「ノンフィクション作家になる!」という決意を胸に秘めてインドを旅した水沢菊香は、裸一貫で成田空港に降り立った。住む場所も決まっていない東京で、三十路を目前にした彼女を突き動かしたのは「やってやろうじゃないの」というみなぎる根性。右手にペンを、左手に夢を握りしめて、彼女は走りだす、書き下ろし長篇小説。