夏休み目前の7月。母と離婚した父に、半年振りに呼びだされた高校二年生のぼくは、父の隠し子を名乗って現れた女性・熊代早葉子さんの身元調査を頼まれる。早葉子さんが横浜県警の刑事であるため、10年前の盗撮事件で逮捕されてからすっかり警察嫌いになった父は、僕を頼ってきたのだ。だが実際に会ってみると、僕は彼女から盗撮事件の背後には、父をハメようとしていた陰謀の存在があったことを知らされる。加えて、幼馴染で不思議な美少女お嬢様・メイに、言葉を喋る猫「ミケ」が登場したことで、僕の夏休みは「ミステリー」と「恋」が交錯することに……そしてそれは人生をかけた大事件へと変わっていってしまう――。青春ミステリの鬼才が新境地を開いた傑作の登場!
- 推理・ミステリー・サスペンス
- 四六判並製
- 336P
- 978-4-75841294-0