斜陽産業と呼ばれることに甘んじていた1970年代半ばの日本映画界に現れ、驚天動地の手法で大いなる変革をもたらした異端児・角川春樹。かつて一大イベントを仕掛けた角川映画の戦略は「角川商法」と呼ばれ、批判にさらされながらも、やがてその手法は、近代化と効率化を余議なくされる日本映画界のスタンダードになっていった。『犬神家の一族』『人間の証明』『野性の証明』『蘇る金狼』『戦国自衛隊』『復活の日』『セーラー服と機関銃』『幻魔大戦』『時をかける少女』『愛情物語』『天と地と』『男たちの大和』……七十本以上という膨大な数の映画を制作してきた角川春樹の激動の映画史を、本人の言葉によって紐解く。
- 芸術・映画・音楽・工芸
- 四六判並製
- 260P
- 978-4-75841295-7