神田の古町長屋には、人騒がせな正義感の強い三人の隠居侍、雄太郎・弾七郎・忠吉が住んでいる。そんな彼らを仇と狙う凄腕の「刺客」たちが西からやって来た。刺客の一人、無骨ながら豪剣を振るう長部隆光は、父の復仇のため、雄太郎を倒そうとするが、肝心の雄太郎は、愛人・お琴との生活で弛み、剣士と名乗るも恥ずかしいほどに太っていた。すでに老境にありながら、まだまだ枯れぬ三匹のサムライは、果たして降りかかる火の粉を払うことが出来るのか。そして雄太郎とお琴の老いらくの恋と、それに巻き込まれた子どもや孫の行く末は?痛快娯楽時代劇のシリーズ第二弾!